ハタ釣りをしていると、どうしても避けて通れないのが「根掛かり」です。
アカハタ・キジハタ・オオモンハタなどを狙うポイントには、岩、ゴロタ、沈み根などが多く、むしろ根掛かりしそうな場所ほど魚が潜んでいる可能性があります。
だからといって、毎投のように仕掛けを失っていては釣りになりません。
大切なのは、根を避けることではなく、根を攻めながら根掛かりする確率を下げることです。
この記事では、ショアからフリーリグやテキサスリグでハタを狙う場合を中心に、根掛かりを減らすための7つのコツを解説します。
ハタ釣りで根掛かりが多いのはなぜ?
ハタは岩礁帯やゴロタ、沈み根など、海底に変化のある場所を狙うことが多い魚です。
つまりハタを狙ってボトムを丁寧に探れば探るほど、シンカーやフックが岩の隙間に入り込む可能性も高くなります。
ある程度の根掛かりは、「しっかりボトムを攻めている証拠」と考えることもできます。
ただし、仕掛けの選び方や操作方法によって防げる根掛かりまで繰り返す必要はありません。
まずは、根掛かりが起きる主な原因を整理してみましょう。
- フックポイントが岩などに掛かる
- シンカーが岩の隙間に挟まる
- シンカーが重すぎる
- 着底後に放置して隙間へ入り込む
- ボトムを必要以上に引きずる
- ラインが岩などに回り込む
根掛かり対策では、まず「何が引っ掛かっているのか」を意識することが大切です。
ハタ釣りの根掛かりを減らす7つのコツ
① オフセットフックを使う
根掛かり対策としてまず意識したいのがフックです。
オフセットフックは、ワームのボディにフックポイントを沿わせたり、わずかに埋めたりするセッティングができます。
むき出しのフックポイントが岩などへ直接触れにくくなるため、根の荒いポイントを攻めるときに使いやすいフックです。
ただし、針先を深く埋めすぎるとフッキングしにくくなる場合があります。
ワームが曲がらず、フックポイントを必要以上に露出させない状態を作ることを意識しましょう。
関連記事:ハタ釣りのフックサイズ完全ガイド|ワームに合うオフセットフックの選び方
② シンカーを必要以上に重くしない
根掛かりというとフックを想像しがちですが、実際にはシンカーが岩の隙間へ挟まって動かなくなることもあります。
特にゴロタや岩礁帯では、必要以上に重いシンカーを使うと、岩の隙間へ落ち込んで抜けにくくなる場合があります。
そこで基本にしたいのが、「着底が分かる範囲でなるべく軽いシンカーを使う」という考え方です。
例えば21gを使っていて根掛かりが多く、14gでも十分ボトムが分かるなら、14gへ落としてみる価値があります。
シンカー重量の詳しい選び方はこちらの記事で解説しています。
関連記事:ハタ釣りのシンカーは何g?重さの選び方とフリーリグ・テキサスリグの使い分け
③ すり抜けやすいシンカーを使う
シンカーは重量だけでなく、形状によっても根掛かりのしやすさが変わります。
岩の隙間が多い場所では、引っ掛かりにくく、すり抜けやすい形状のシンカーを試してみるのもひとつの方法です。
例えばオーナーばりの「JR-22 直リグスピンシンカー」は、メーカーもすり抜け性能を特徴として挙げており、シンカーが回転する構造によって根掛かりの回避力も考慮されています。
根の荒いポイントでは、シンカー重量だけでなく形状まで含めて使い分けると選択肢が広がります。
④ 着底したらすぐに操作を始める
根掛かりを減らすうえで、仕掛け以上に重要なのが操作方法です。
キャストしたリグが着底したあと、そのまま長時間放置すると、潮や波によってシンカーが岩の隙間へ入り込むことがあります。
着底を感じたらラインのたるみを整え、次の操作へ移ります。
「着底を感じる → 操作する → 再び着底を確認する」という流れを意識すると、ボトムの状態も把握しやすくなります。
⑤ ボトムをズルズル引きすぎない
海底の状態を知るためにボトムを引くこと自体は有効ですが、岩礁帯で長い距離をズルズル引き続けると、シンカーやフックが隙間へ入り込む機会も増えます。
根の荒い場所では、ロッドでリグを持ち上げて障害物を越えさせ、再びフォールさせるイメージで操作すると根掛かりを回避できることがあります。
特に「何かに当たった」「重くなった」と感じたとき、そのまま力任せに引っ張らないことが重要です。
⑥ 違和感を感じたら一度止める
リグを動かしていると、「コツッ」「ゴリッ」と岩へ触れた感触や、急に重くなる感覚が伝わることがあります。
ここでそのまま強く引くと、シンカーやフックを岩の隙間へ深く食い込ませてしまうことがあります。
違和感を感じたら一度力を抜き、ラインテンションを緩めてみます。
その後、ロッドの角度を変えたり、軽くラインを張り直したりすると外れる場合があります。
「引っ掛かった=すぐ強く引く」ではなく、一度止める。これだけでも回収できる仕掛けは増えます。
⑦ キャストする方向を変えてみる
同じ場所で何度も根掛かりする場合、仕掛けではなくリグを通している方向が原因かもしれません。
岩の割れ目や溝に沿ってリグを引いていると、毎回同じ場所へシンカーが入り込むことがあります。
そんなときは立ち位置を少し変えたり、キャスト方向を変えたりして、障害物に対するリグの進入角度を変えてみます。
同じポイントでも角度を変えるだけで、驚くほどスムーズに通せることがあります。
根掛かりしたときに最初にやること
どれだけ対策しても、ハタ釣りで根掛かりを完全になくすことは難しいでしょう。
根掛かりしたと感じたら、まず強く引っ張らないことが大切です。
一度ラインテンションを緩め、リグが自重や波で外れないか確認します。
外れなければ、可能な範囲でロッドの角度や立ち位置を変え、掛かった方向とは違う方向から軽くテンションを掛けてみます。
これだけで外れることもあります。
ただし、無理にロッドを大きくあおったり、ロッドを極端に曲げて外そうとしたりするのは避けましょう。ロッド破損につながる可能性があります。
どうしても外れないときはロッドで引っ張らない
完全に根へ入り込んでしまった場合、最終的にはラインを切らなければならないこともあります。
このとき、ロッドを大きく曲げた状態で無理に引っ張るのは危険です。
ロッドやリールへの負担を避けながら、安全を最優先に対処してください。
特にPEラインは強度が高いため、素手へ巻き付けて引っ張るのは避けましょう。手を傷つけるおそれがあります。
仕掛けひとつを回収するために、危険な場所へ移動したり海へ入ったりするのも絶対に避けてください。
フリーリグは根掛かり対策と相性がいい?
フリーリグは、シンカーとフックが別々に動けるシンプルなリグです。
オフセットフックと、すり抜けを意識したシンカーを組み合わせられるため、根のあるポイントを探る際にも使いやすいリグのひとつです。
ただし、「フリーリグなら根掛かりしない」というわけではありません。
シンカーが岩の隙間へ入れば根掛かりしますし、重すぎるシンカーや操作方法によって根掛かりが増えることもあります。
リグの種類だけに頼るのではなく、シンカー重量・フック・操作を組み合わせて考えることが大切です。
関連記事:フリーリグとテキサスリグの違い|ハタ釣りでの使い分けを解説
根掛かりを恐れてボトムから離れすぎない
根掛かりが続くと、「もう底を攻めたくない」と思うこともあります。
しかしハタ釣りでは、岩や根などの地形変化を意識して釣ることが重要です。
根掛かりを恐れてリグをずっとボトムから離してしまうのではなく、着底を確認しながら、引っ掛かる前に次の操作へ移るという感覚を身につけていきましょう。
根掛かりを減らす技術は、そのままボトムの状態を感じ取る技術にもつながります。
タックル全体のバランスも重要
根掛かり対策は、フックやシンカーだけで完結するものではありません。
PEラインやリーダー、ロッド、ワームを含めたタックル全体のバランスも重要です。
特に根の荒い場所では、リーダーの太さや耐摩耗性も意識しておきたいポイントです。
関連記事:ハタ釣りのリーダーは何号・何lb?太さの選び方とおすすめを解説
関連記事:ハタ釣りワームおすすめ5選|サイズ・カラーと使い分けを初心者向けに解説
根掛かりを恐れず根周りを探れているのに反応がない。そんなときは、場所・潮・レンジ・仕掛けなど、ほかの条件もひとつずつ確認してみましょう。
まとめ|根掛かりを減らしながら根を攻めよう
ハタ釣りでは、根掛かりを完全になくすことよりも、根を攻めながら無駄な根掛かりを減らすことが大切です。
- オフセットフックを使う
- シンカーを必要以上に重くしない
- すり抜けやすいシンカーを使う
- 着底後は放置しすぎない
- ボトムを引きずりすぎない
- 違和感を感じたら一度止める
- キャスト方向や立ち位置を変える
最初は根掛かりが多くても、着底の感覚や岩へ触れた感触が少しずつ分かるようになると、仕掛けを回収できる場面も増えていきます。
そして、根掛かりを避けながら岩の際を通せるようになると、ハタ釣りはさらに面白くなります。
根を恐れすぎず、でも無理には攻めない。
そのバランスを探しながら、根の向こうにいる一匹を狙ってみてください。


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