ショアからアカハタやキジハタ、オオモンハタなどを狙うとき、意外と迷うのがリールのサイズです。
「4000番で十分なのか」「C5000番の方が安心なのか」「HGとXGはどちらがいいのか」など、ロッド以上に番手の違いが分かりにくいと感じる人も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、ショアからのハタ釣りでは4000番クラスを基本に考えればOKです。
一方、磯やゴロタを中心に使う場合や、ショアジギングと兼用して青物まで視野に入れるなら、C5000番も有力な選択肢になります。
この記事では、ハタ釣りに使うリールのサイズ・ギア比・PEラインとの相性を整理しながら、2026年9月時点で選びやすいおすすめリール3機種も紹介します。
※掲載している製品情報・スペックは2026年9月時点のメーカー公表情報をもとにしています。
ハタ釣りのリールは4000番を基準に考える
ショアからハタを狙うなら、まず候補にしたいのが4000番クラスのスピニングリールです。
ハタ釣りでは、魚を掛けたあとに根へ潜られる前に主導権を握る必要があります。そのため、小型リールの軽さだけを優先するより、ある程度の巻き上げ力とラインキャパシティを持つリールの方が扱いやすくなります。
PE1号〜1.5号前後を使う一般的なショアロックフィッシュなら、4000番クラスは強さ・自重・糸巻量のバランスが取りやすいサイズです。
4000番とC5000番は何が違う?
ハタ釣り用リールを探していると、4000番と並んでよく候補になるのがC5000番です。
ここで注意したいのが、シマノの「C5000」のCはコンパクトボディを意味するということ。
C5000番は単純に4000番より一回り大きなリールというわけではなく、4000番クラスのボディをベースに、より大きなスプールや用途に合わせた仕様を組み合わせたモデルとして考えると分かりやすいでしょう。
| 比較 | 4000番 | C5000番 |
|---|---|---|
| 向いている釣り | ハタ釣り中心 | ハタ+青物 |
| PEライン | 1〜1.5号を使いやすい | 1.5〜2号以上も使いやすい |
| 重量 | 比較的軽い | やや重くなる傾向 |
| ラインキャパシティ | 十分 | より多い |
| おすすめ | ハタ中心の人 | ショアジギング兼用の人 |
ハタ中心なら4000番
堤防やゴロタ、小磯などから20〜40cmクラスのハタを狙うのであれば、4000番クラスで十分対応できます。
特に9ft前後のMHクラスのロッドと組み合わせる場合は、リールを必要以上に大きくしないことで一日キャストを続けたときの負担も抑えやすくなります。
青物も狙うならC5000番
一方で、ハタ釣りだけでなくメタルジグを投げて青物も狙いたいなら、C5000XGはかなり使いやすい選択肢です。
例えば26ナスキーや25アルテグラのC5000XGは、メーカーもライトショアジギング・ライトショアキャスティング向けとして位置づけています。
「1本のタックルでハタも青物も狙いたい」という人なら、C5000番を選ぶメリットは大きくなります。
HGとXGはどちらがハタ釣りに向いている?
番手と同じくらい迷うのがギア比です。
シマノでは主に、HG(ハイギア)やXG(エクストラハイギア)といった表記があります。
XGのメリット
- ラインスラックを素早く回収できる
- 根から魚を離す動作に移りやすい
- ルアー回収が速く手返しが良い
- ショアジギングにも使いやすい
遠投した先でリグを操作したり、根の荒い場所で素早くラインを回収したりするハタ釣りでは、XGの速い巻き取りは大きなメリットになります。
HGのメリット
- XGより巻きが重くなりにくい
- ボトムを丁寧に探りやすい
- 巻き速度をコントロールしやすい
ハタだけを考えるなら、必ずしもXGでなければならないわけではありません。
例えば23ストラディック4000MHGは、ハンドル1回転93cm。メーカーも「遅すぎず、速すぎない」巻き取り速度を特徴として挙げており、PE1〜1.5号クラスを使う釣りに適したモデルとして位置づけています。
ハタ中心ならHGも有力。ハタとショアジギングを1台でこなしたいならXG。この考え方で選ぶと分かりやすいでしょう。
PEラインは1.2号〜1.5号を基準に
リールを選ぶときは、使用するPEラインとのバランスも重要です。
ショアからのハタ釣りでは、PE1号〜1.5号程度が使いやすく、その中でも迷ったらPE1.2号〜1.5号を基準にすると幅広い状況へ対応できます。
堤防中心なら1号〜1.2号、ゴロタや根の荒い場所まで考えるなら1.2〜1.5号、青物との兼用まで考えるなら1.5号以上も候補になります。
PEラインの号数については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:ロックフィッシュ用PEラインは何号?僕が1.5号を長年使っている理由と選び方
ハタ釣り用リールを選ぶ5つのポイント
1. 4000番クラス以上を基準にする
まずは4000番を基準に考え、青物との兼用や太いラインが必要ならC5000番へ広げるのがおすすめです。
2. PE1.2〜1.5号を十分巻けること
必要以上の糸巻量は不要ですが、PE1.2〜1.5号を200m前後巻ければ、多くのショアロックフィッシュに対応しやすくなります。
3. 巻き上げ力を重視する
ハタは掛かった直後に根へ向かう魚です。軽さだけでなく、負荷が掛かった状態でも魚を寄せやすい巻き上げ性能を重視したいところです。
4. ロッドとの重量バランスを見る
9ft前後のMHクラスなら4000番〜C5000番が合わせやすいですが、軽量なロッドに重いリールを組み合わせると操作感が変わります。
ロッド選びについてはこちらの記事も参考にしてください。
関連記事:ハタ釣り用ロッドの選び方|初心者におすすめの長さ・硬さとロッド3選
5. ハタ専用か、青物と兼用するかを決める
ここを最初に決めておくと、4000番とC5000番で迷いにくくなります。
ハタ中心なら4000番。青物まで狙うならC5000XG。
これがひとつの分かりやすい基準です。
ハタ釣りにおすすめのリール3選
ここからは、価格帯と用途を分けて、2026年9月時点で選びやすいシマノのリールを3機種紹介します。
26ナスキー|予算を抑えて始めるなら
初めてハタ釣り用のリールを購入する人や、できるだけ予算を抑えたい人に選びやすいのが26ナスキーです。
現行ナスキーにはインフィニティドライブ、ワンピースベール、アンチツイストフィンなどが採用され、エントリークラスながらソルトルアーで使いやすい仕様になっています。
4000XGは自重280g、最大ドラグ力11kg、PE1.5号320m。C5000XGは300g、最大ドラグ力11kg、PE2号300mです。
ハタ中心なら4000XG、青物との兼用ならC5000XGという選び方が分かりやすいでしょう。
「まずハタ釣りを始めたい。リールにかける予算は抑えたい」なら4000XG、「青物にも使える1台にしたい」ならC5000XG。価格を抑えながら用途に合わせて番手を選びたい人には、最初に確認しておきたいモデルです。
25アルテグラ|価格と性能のバランスで選ぶ本命
予算と性能のバランスを重視するなら、25アルテグラは非常に選びやすいモデルです。
4000XGは自重265g、最大ドラグ力11kg、最大巻上長101cm。C5000XGは275g、最大ドラグ力11kg、最大巻上長101cmとなっています。
C5000XGでも275gに収まっているため、9ft台のMHクラスのロッドと組み合わせ、ハタからライトショアジギングまで1台で楽しみたい人には特に魅力的です。
僕自身は現在、25アルテグラ4000XGにPE1.5号を巻いて、ハタ釣りのメインリールとして使っています。
実際に選んだ理由も、まさにこの価格・重量・性能のバランスでした。ハタを中心に使いながら、必要ならメタルジグも投げられる。僕の釣り方では、このくらいの立ち位置が使いやすいと感じています。
「最初から数年使えるメインリールが欲しい」「ハタを中心にしながら、ほかの釣りにも使いたい」という人なら、3機種の中でも特に有力な候補になるでしょう。
23ストラディック4000MHG|ハタ中心で一段上を狙うなら
ハタ釣りを中心に考えつつ、リールの基本性能にもこだわりたい人には23ストラディック4000MHGが候補になります。
4000MHGは自重275g、最大ドラグ力11kg、PE1.2号250m・1.5号200m。ハンドル1回転の最大巻上長は93cmです。
シマノも4000MHGを1〜1.5号クラスのPEラインを使用する釣りに適したモデルとして位置づけており、XGの巻き重りが気になる人にも向いています。
ボトムを丁寧に探りながら、ときには良型のハタを根から引き離す。そんなハタ釣り中心の使い方なら、4000MHGという選択はかなり面白いと思います。
青物との兼用よりもハタ釣りそのものを重視し、価格よりリールの基本性能や巻きのフィーリングにこだわりたい人なら、ストラディックを選ぶ意味が出てきます。
ストラディックを今買うならモデルチェンジも少し意識したい
ストラディックを検討している人には、ひとつだけ購入前に知っておいてほしいことがあります。
現行の汎用ストラディックは2023年モデルです。
2026年9月時点で、シマノから次期汎用ストラディックについての公式発表は確認できません。そのため「すぐに新型が出る」と断定することはできませんが、発売から一定期間が経過していることは購入時の判断材料にしてよいでしょう。
「購入した直後に新しいモデルが発表されるのは避けたい」という人は、購入前にシマノの新製品情報を一度確認しておくと安心です。
一方で、次期モデルは現時点では未発表です。現行ストラディックの性能や販売価格に納得できるのであれば、発表されていない新型を待ち続ける必要があるとも限りません。
このあたりは「今使いたいのか」「新型を待ちたいのか」で判断するのがおすすめです。
ナスキー・アルテグラ・ストラディックを比較
| モデル | おすすめ番手 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 26ナスキー | 4000XG / C5000XG | 価格を抑えやすい | 初めての1台 |
| 25アルテグラ | C5000XG | 価格・重量・性能のバランス | 長く使えるメイン機が欲しい人 |
| 23ストラディック | 4000MHG | ハタ中心で扱いやすいギア比 | 基本性能にこだわりたい人 |
3機種で迷っている場合は、価格差やスペック、ハタ釣り・ショアジギングでの使い分けまでこちらの記事で詳しく比較しています。
▶ 26ナスキー・25アルテグラ・23ストラディックを徹底比較する
結局どれを選べばいい?
ここまで迷ったら、自分がハタ以外に何を釣りたいかで決めるのがおすすめです。
- 予算を抑えてハタ釣りを始める → 26ナスキー4000XG
- ハタ+青物まで1台で楽しむ → 25アルテグラC5000XG
- ハタ中心で基本性能を重視 → 23ストラディック4000MHG
特に「まだ自分の釣りがハタ中心になるのか、ショアジギングにも広がるのか分からない」という人なら、4000〜C5000クラスを選んでおけば応用しやすいでしょう。
ロッドとの組み合わせも考えよう
リールだけでなく、ロッドとのバランスも大切です。
例えば9〜9.6ft前後のMHクラス+4000〜C5000番+PE1.2〜1.5号という組み合わせは、堤防からゴロタ、小磯まで比較的幅広く対応できます。
ハタ釣りをこれから始める人は、ロッド・リール・ラインを個別に考えるのではなく、タックル全体でバランスを取ることをおすすめします。
関連記事:ハタ釣りに必要な道具・タックル一覧|初心者が最初に揃えるもの
関連記事:ハタ釣り用ロッドの選び方|初心者におすすめの長さ・硬さとロッド3選
番手選びで4000番とC5000番のどちらにするか迷っている人は、使用するロッドや狙う魚のサイズ、ショアジギングとの兼用まで考えて選ぶと決めやすくなります。
▶ ハタ釣りのリールは4000番と5000番どっち?使い分けを詳しく見る
まとめ|ハタ中心なら4000番、青物兼用ならC5000番
ショアからハタを狙うリールは、まず4000番クラスを基準に考えると選びやすくなります。
- ハタ中心なら4000番
- 青物との兼用ならC5000番
- PEは1.2〜1.5号を基準に考える
- ハタ中心ならHGも有力
- ショアジギング兼用ならXGが使いやすい
リールは高価なモデルを選べば必ず釣れるというものではありません。
大切なのは、自分が釣る場所、使うライン、狙う魚、そしてハタ以外の釣りにも使うのかを考えて選ぶことです。
最初の1台ならナスキー。長く使えるバランス型ならアルテグラ。ハタ中心で一段上の基本性能を求めるならストラディック。
自分の釣り方に合った1台を選んで、根の向こうにいる一匹を狙ってみてください。


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